膝の痛み

変形性膝関節症

中高年の方で最も多くみられます。膝の関節にある軟骨が徐々に摩耗して下の骨が露出し、骨棘ができたり、骨が変形してしまいます。膝の曲げ伸ばしが痛みます。進行すると炎症が起き、関節内に関節液が過剰にたまる事があります。さらに進行すると関節炎の痛みで歩行が困難になります。

原因いろいろ

    加齢による筋力低下: 関節を支えている筋力が低下し、膝の動きが不安定になり、負担が増加する。

    肥満: 体重を支える膝の負担が大きくなる。

    過去の外傷: 半月板や膝関節の靱帯を損傷したことがある

    O脚・X脚: 膝にかかる圧力が膝の関節極所に集中する

 

膝蓋靭帯炎(俗称:ジャンパー膝)

バレーボールやバスケットボールなどでジャンプや着地動作を頻繁に行ったり、サッカーのキック動作やダッシュなどの走る動作を繰り返したりするスポーツに多くみられます。
ジャンプやダッシュなどによる膝関節の屈伸動作を頻繁に、かつ長時間にわたって行う場合、膝伸展機構(大腿四頭筋が引っ張られることで膝蓋骨、膝蓋靭帯、脛骨結節にまでテンションがかかる)に過度なテンションが繰り返し加わることで、膝蓋靭帯周辺に微細損傷.炎症性の疼痛や運動制限が発生します。

腸脛靱帯炎 (俗称:ランナー膝)

腸脛靱帯炎はランニングによる膝障害の代表です。膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆と摩擦して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します(ほかにバスケットボール、自転車、バレエ等でも好発)。

過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝)など、さまざまな要因が加味されています。 初期はランニング後に痛みが発生しますが、休むと消失します。しかし、ランニングを続けていると次第に疼痛は増強して、簡単に消失しなくなってきます。

ランニングの休止が重要です。次に、大腿筋膜張筋など股関節外側部を主としたストレッチの強化、アイシングを徹底します。

半月板損傷

半月板は膝内部の内側(内側半月)と外側(外側半月)に1枚ずつあります。大腿骨と脛骨からなる関節面に介在して膝の動きをスムーズにしたり、膝関節の動き(屈曲・伸展、内旋・外旋)に際して膝関節を安定させたりするとともに、ジャンプなどの衝撃を分散させるクッション的な役割(衝撃吸収)を果たしています。この半月板が、スポーツ活動などによって膝を捻ったときにストレスでこすれて損傷(断裂)することがあります。半月板を損傷すると膝関節の疼痛や運動制限が発生します。
膝をひねるようなあらゆる場面で起こりますが、ほとんどはスポーツ活動中に発生し、内側半月板損傷(85%)の方が、外側半月板損傷(15%)より多く発生しています。
断裂部位が大きく、関節内に半月板の一部が入り込むケースでは、関節がある角度から伸展できない状態(ロッキング)となり、医療機関にて外科的な処置が必要になります。

膝関節炎の慢性症状(数週間~数ヶ月の経過)

膝関節に水や血がたまる水腫や血腫を合併します。長期化すると、患側を無意識でかばうために大腿四頭筋が萎縮(痩せる)します。さらに、骨を変形させる(変形性膝関節症)原因にもなります。

施術について

  • 当院では、急性期(炎症の強い時期)には、膝、大腿部の筋肉の状態を観察しながら、過緊張を緩める目的ではり施術、患部は消炎を目的に灸施術をします。その後、患部を弾性包帯で少し圧迫します。炎症が沈静化してきたら、リハビリとして膝周辺の筋肉のストレッチやマッサージに加え、筋力強化、大腿の前後の筋バランスを取ることを目的に、はりと灸を施します。
  • 徒手治療とはり灸施術により、程度にもよりますが、3週間位で通常の痛みは減少または消失します。しかし、スポーツ競技の復帰には、筋萎縮を伴っている場合、数ヶ月かかる場合も少なくありません。

施術料 : 3,300 円 (税込)

ご予約について

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